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自然栽培のファッロ小麦 アサクラバージョン

春のイタリア行きのメインイベントはアサクラオリーブ畑の剪定作業。


そして今年は、クリスチャンのファッロ小麦の畑の確認もでした。

2010年の秋の終わりにアックアサンタのアントネッラを介し同じウンブリア州で
ファッロ小麦の栽培をしているクリスチャンを知りました。


若い時にパートナーのミケーラと世界中をバックパックで周り、
行き着いたのが


「食べ物をつくること」だと彼は言います。


インド辺りをかなり長い間、滞在していたそうなので
そういう影響があるのでしょう。


人間は「食べ物をつくることが基本」と思ったそうです。

やるね!クリスチャン。

イタリアに戻り
住み慣れたウンブリア州の州都近郊から離れ、
自分たちで耕せる畑を探し、見つけて移り住んだのがここ同じ州の山間の街CAGLI(カーリ)。


今回もアックアサンタのアントネッラに同行してもらい、クリスチャンを訪問。
これで二度目、ファッロ小麦新芽を見るのは初めてなのでとても楽しみにしていました。
クリスチャン 集落
彼の住む集落。
20世帯しか住んでないそうです!

過疎問題はイタリアも同じ、若いもんは仕事のある都市へ流れて行ってしまったとのこと。
山間、丘陵の傾斜がきついので農業も限りがあり、
どんどん離農してしまうそうです。


到着して目に入ってきたのがこれ!
クリスチャン 生活用水三段
湧き水がふんだんに!

この辺りも冬に雪の積る高い山があるので水がおいしいそうです。


余談ですが、

ワタクシ、イタリアに住んでいたときはほとんど「南」にいたので
南にいると「水」がない、のが常識で


アサクラパスタのアブルッツォやラディーチ(ジャム類)のトスカーナを近年出入りするようになり
イタリアの水の豊富さを知る事になりますが、

イタリアは南とそれ以外は、かなりの風土的なギャップがあります。


これは常に言われており、有名ですが、
今更ながら、ワタクシ実感でございます。

この湧き水は生活用水用に三つの水槽からなり、

野菜を洗ったり、洗濯したりとしてるそうです~
いいね~~~


蛇口が開きっぱなしで水がガンガン流れています。
これ、後で大助かりになるのです~


そしてクリスチャンに早速畑に案内して貰います。
じゃ、行こか、とクリスチャン。


ワタクシ「もしかして徒歩で?」

クリスチャン「え、車でもいいけど」

アントネッラ「レイコ!歩きなさい!」と有無を言わせず~~

虚弱体質のワタクシ、ぎょっとしましたが拒否できず歩く事に。


クリスチャン 全景
10分ほどで着きました!
これがファッロの畑(グリーンの濃いところ)
対角線になにやら道がありますが、

あまりに急勾配のため、トラクターが直進できないからです。


Iファッロ畑

クリスチャン、どんどん畑に入っていきます。
あれ~~~~ちょいと待ってくれ!ワタクシ、ここ下るわけ!と
Iクリスチャンファッロ畑で
ほんとうにものすごく急なんですから。

トラクターと同じく、直進はできません、斜めに歩くの。
必死について行きます~~~(汗)

Iファッロ成長アップ
普通の小麦の畑を見たことがありますか?
かなり密植して種を蒔くんですが、これ、かなりぱらぱら~~

種と種の間隔が広く、間引きしたようです。


クリスチャンは考えて蒔いてるそうです~

ファッロはかなり背が高くなり、同じ硬質小麦イマ時品種のデユラム小麦に比べ穂も大きく
倒伏しやすいからです。


間隔を開けて、ガッツリ根が張るように、厚く蒔かないでぱらぱらと種を蒔きます。


この青々さも慣行栽培のデユラム小麦より色が薄いのがわかりますか?
今度慣行栽培の品種改良種デュラム小麦の畑の写真も撮らないとね、
比較する為に。


無肥料なので葉っぱの色が薄い。
これこそが自然の色です。


妙に濃い緑色の葉は肥料たっぷりの証拠。
それだと土のバランスを崩しなにかと大変になります。


ファッロの葉っぱも気持ち良さそうですよね!

ワタクシもかなり汗をかきましたが吹く風が爽やかで~
すっかりファッロの葉っぱと同じ気持ちに~(たぶん)


ファッロ葉っぱと空
自然って、本当にすばらしい。
植物や空気や、人間が作ったものではないもの、から得られるものって。
なんか違いますよね。

癒されます~~~
人間も同じ植物や空気やその他の自然のものたちと一体化、おんなじ類のものなのでしょうね。
元は一つ。


あ~気持ちいいったらないんですからそりゃ!

空を流れる雲~見てるだけで満足満足~~~~


さて、


下ったら、上る?登る?


のぼらにゃ、ならんのです。
これ、下りながらもうワタクシ、気付いてたんですがね、


やっぱり登るんだって(泣・笑)

直進は無理なので、やはり斜め登り。ジグザグに~~~


ちなみに、クリスチャンとワタクシ、
始めて共同プロデュースのパスタ加工ってことで、

彼もワタクシもかなりドキドキモノでした。


2010年の秋にアックアサンタのアントネッラを介して知り合い、

彼は無農薬、無肥料でファッロ小麦を栽培しているとのことを聞き

初めて会った時に意気投合!
じゃ、うちのぶんの(パスタ用に)ちょびっと種蒔いてよ、

とお願いしたのです。


アサクラパスタの製麺所マリオ社長にも相談し、
じゃ最低一回分のパスタを作るロット分種蒔いてもらいなさい、といわれ


クリスチャンにお願いしたのです。


ギリギリ~~~同年の秋、種まきが間に合い、2011年の初夏に収穫が無事出来たのです。
そしてドキドキ~マリオ製麺所にパスタ製造を依頼したのです。


もったいないので、全粒でやろう、と
そして今までにない(アサクラパスタラインナップの)パスタ型抜きをお願いし、


「セダニーニ」という日本語の「セロリの茎」の意味の型でつくってもらいました。
アサクララインナップ人気のリガトーニよりも4分の一ぐらい直径の小さいものと思って下さい。


現物はこれ
seda[1]
これです。

市場一般品・全粒ファッロのパスタはぼそぼそしていますが、
アサクラのはしてません~~
というのもマリオさんちの製麺所は完璧な低温乾燥だからです。


あのぼそぼそは、高温乾燥で乾燥しすぎて(もしくは焦げている)いるためなのです。


うちのはおいしいよ~~~


と今日も食べたのです。
クリスチャンも、この出来上がった自家製粉のパスタに大喜び!


2011年秋は3倍の量のファッロをアサクラ用に蒔いてくれました。

そしてこの訪問時、その蒔いたのをこの目で見たのです!


あ~~ありがたいありがたい。
クリスチャン、作ってくれてありがとう!


そして~~~夏前の収穫まで無事でいて頂戴ね、成長を楽しみにしていますね、と
ファッロたちに声をかけ、
必死に畑を登り、クリスチャンがどんどん歩いていくのを追っかけるワタクシ。




アントネッラとクリスチャンはぺちゃくちゃずっと話しながら歩いています。
ワタクシ、後を追うのに必死。


そしてたどり着いたのがこちらの畑。
Iレンズマメ
手前の土がまた露出している、そして小さい芽が見えますか!?


レンズ豆畑です。

こちら、昨年の震災の影響から豆類をご所望のアサクラのお客様の依頼でこれも
クリスチャンに蒔いて貰いました。


レンズ豆とヒヨコ豆。

クリスチャン レンズマメ前
レンズ豆も元気に育っていました。


これも、どうなるかわかんないけど、と

クリスチャンは元々慎重派なのです。


イタリアも春というのに寒暖の差が激しく、
霜が降りたら大変だと、全滅もありえる、と言います。


そうならないよう、祈るのみです。


山道をてくてく~~ひたすら歩きます。
日本では絶対無理。


特に、コンクリートの上ではワタクシ歩けない。

しかし、この日は歩けています。
不思議と~~大丈夫そうです!


結局、なんだかんだ最初から帰ってくるまでに2時間近く!
ずっと歩きました~


アサクラ農園でもそうですが、自然の土の上は別物です。
歩けちゃう。


歩くと鍛えられるから元気になる。
あ~~日本に帰ったら、歩かなければ、と思ったワタクシ~~
車ばっかりの生活は寿命を縮めます、
いや、自分の可能性を狭めてしまう。

がんばって歩かにゃあ。




さて~~喉がおおいに渇き!
さっきの湧き水で喉を潤し、顔をザブンザブン洗って、腹が減った~~~



もう、お腹と背中が~くっついた~♪って歌がありましたが、
まさにそれ、

もう何でもいいから口にしたい、と言うぐらい腹が減った~~~助けてくれ!飢えて死ぬ~~~と

いい、みなの顰蹙を買うワタクシ。



そして待っててくれた奥さんのミケーラがこんなご馳走をつくっててくれました!

I歩レンタ
すごいでしょ!写真の女性はアントネッラです。


家の中に入ったら手打ち麺用の板がテーブルの上においてあり、
手打ちパスタかしら~?
と思ったら違いました。


これはポレンタです。
黄色いのがポレンタで、これもクリスチャンが作ったとうもろこしを乾燥してから粉に挽いたもの。

その粉は生なので、水を入れて「蕎麦がき」のように火で長時間練り上げます。
でんぷんなので粘性が強く、練るのに力が要ります。
ポレンタを作るのは大変な作業なのです。


ワタクシとアントネッラのためにミケーラさんがお料理してくれました!


ですので下が蕎麦がきのような食感のとうもろこし・ポレンタ、
上はこれまたクリスチャンの自家製レンズ豆を入れたトマトソース。



これを豪快にかけて食べます。

食べ方も、もんじゃ焼きのように、みんなで突っついて食べる。


こんな食べ方は初めて~~~~
びっくりです!

Iクリスチャン ミケーラ
手前がクリスチャン。奥がおくさんのミケーラ。
彼らはまだまだ若い。
30代の生産者です。


パスタ製麺所のマリオとも話したんですが、
彼のような小さな生産者が農業者として成り立つように応援していこうよと。


きこりや、養蜂などもして(クリスチャンのはちみつも美味)生計を成り立たせているクリスチャン。


クリスチャンは言います。

「栽培しても販売するのが難しい。
加工してはじめて消費者は買いやすくなるので今まではパンやビスケットにし
販売していた」

「でも種を蒔く時にあらかじめ、だれそれがどれだけ購入する
というのがわかれば安心して栽培することが出来るよ」

「ぼくみたいな小さな生産者は慎重に作付し考えて販売しないといけない」

「ぼくは環境の為なるべく自然に負荷をかけたくないんだ農薬も使いたくないし」

「肥料がなくとも
それ以上ほしいという欲求を持たなければ
自然はファッロやレンズ豆を育ててくれるんだ」


うんうん、とワタクシ聞きながら

日本の消費者の人々と彼、クリスチャンが繋がるように頑張ろうと思った。

彼の愛の賜物、クリスチャンの小麦と豆、
日本で理解してくださる消費者に渡していきたい。


ワタクシの仕事はその思いを伝えること。


クリスチャンの畑が広がる事はイタリアの彼の住む地の環境が守られ
自然にとっても良いこと。
そして少ないけれどそこに住む人々にとっても。


彼の畑の広がる事はそういうことを意味する。


徐々にでいいと思う。自然の流れでいいと思う、
この流れが少しずつ広がればいいな~と思う。



食後にみんなでゲーム。
彼らはイースターで昨日まで集落でイベントを主催したそうで

面白い木のおもちゃなどがわんさか転がっており、ワタクシも遊ばせてもらった。


驚いたのがこれ!
竹馬~~~~竹じゃないんだけどね。

I竹馬
日本バージョンは手前に足、向こう側に竹馬ですが、
イタリアバージョンは横に足を乗せるようになってるの。


ワタクシ挑戦しましたが、ダメ~~~~~
むずかしい!


そして最後に記念撮影!
I集合写真
奥中央がアントネッラ(貫禄あるね~)
そして右がミケーラ。ミケーラ、実物はもっとはつらつとしていてかわいいのです、
なんだか写真写りあんまりよくないわ~


というわけで!
クリスチャンのファッロ小麦、今年も無事収穫できますように!

全粒セダニーニもまだの方は是非食べてみてください。


秋以降は豆類もとれます、これもどうなりますやら。
無事収穫したら年末?か日本に到着する予定です。


こちらもお楽しみに~




追記
帰りの車の中でアントネッラが。
「レイコ、クリスチャンは土を愛しているよ、とっても愛しているよ」って。
何度も繰り返していた。

















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