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アサクラパスタご愛用のお客様へ

いつもアサクラアイテムをご愛用いただきまして
誠にありがとうございます。


先日は秋のイタリアツアーを取扱店様を中心に行ってきました。
オルチョやアサクラオイル、チェチ―トマトの水煮・丘の上のポモドリーノ、
アサクラパスタ工場、

そしてオルチョで漬けたアンチョビなど6か所の産地を巡るツアー
6生産者に会う旅です。



百聞は一見に如かず。


産地の大地に立ち、工房を見、
生産者の生の声での説明を聞き、


皆さん納得されているのが
よくわかりました。


参加者の方は口々に、
こんなにいい製品だったのね、


もっとお客様に伝えなくては!


と原料の良さは大地での栽培の説明で、

そして加工におけるプロセスを見、
説明を聞けばみなさん

その良さを理解されます。


ツアーは参加者はもちろん納得の旅となり、
生産者は遠路はるばる異国からの訪問者に


大歓迎ムード。

本当に両者がひとつになり、
言葉は全てわからなくとも、顔の表情や声のトーン、


いくらでもお互いにわかり合うことができる。
非常に有意義なことと思います。


          *


■どの生産者の原材料もその土地で取れた
オーガニックまたは自然栽培のもの、


大地の状態と、その時(年)の天候の状態に左右され

実ったもの。


原材料になるべく負荷をかけず
添加物など一切使用せず作られたものです。


この天候の状態に左右され、というのは
時に、シンプルに作られた加工品は


見た目にはわかりませんが
実は常に一定・均一ではなく、


オリーブオイルなら「味や風味」に、
チェリートマトの丘ポモなら水煮の「酸味と甘み」に、
ジャムなら「色合いや濃度」に、

そして
パスタなら小麦の状態により「味・コシ」に影響します。





■さて、この度、

アサクラパスタのご愛用者様から
下記のようなメールをいただきました。


(お客さまG様よりメールを抜粋)

数年、ASAKURAのカムットパスタを愛用している者です。

(ラベル)標記の件、少々気になることがありましたので、ご連絡いたしました。

この数か月間に購入したカムットに共通して言えることなのですが、
少々ゆで時間が商品表記通りでなくなった気がします。

たとえば、リガトーニの8分は、以前は8分でちょうどアルデンテ
だったものが、最近は8分だとゆだりきってしまいます。

また、パスタの強度?というか弾力についても変化があり、
以前と違って簡単に崩壊してしまいます。
(具体的には、ゆで上げてソースなどに絡めるときや、
ゆであがったときに、 すでにパスタが砕けたものが多数…
という状態です。)

素材の変化などもあるのかもしれませんが、できればもう少し
安定的な性質をもっていてもらえると扱いやすいです。

何かあったのでしょうか?というくらい、以前と違いますので、
ご連絡しました。

ゆで時間については、毎ロットごとに表記を変えて頂いても構いません。
ご配慮、よろしくお願い致します。


G様、ご丁寧にメールでのご指摘ありがとうございます!


たぶん、G様のように感じていらっしゃる方は
もしかして一人や二人ではないのでは、と
私は想像しています。

もしかしたら、

「いつもと違う、
もう買わない!」


と何も言わず
去っていくお客様もいるのだと推測しています。


G様にはご心配いただき


このように現状報告をしてくださる。

このようなお客様こそ、
本当にアサクラを思ってくださる、
大切なお客様です。



なぜこのようなことが起こるのでしょうか。


パスタや小麦については
オルチョ通信コラムを
是非お読みいただきたいと思います!


●通信2014年9月号
(2013年―14年の天候不順における小麦の受難)
http://www.orcio.jp/common/pdf/tayori/1409.pdf

●通信2014年10月号
(パスタのコシがなぜいつもと違う)
http://www.orcio.jp/common/pdf/tayori/1410.pdf

●通信2013年12月号
 (小麦は食べるな!はなぜ?)
http://www.orcio.jp/common/pdf/tayori/1312.pdf




そうなんです。

2013年ー2014年

オリーブオイルも受難でしたが
トマトや小麦も同じように大変な年が二年続きました。


地中海性気候とは、

冬にたっぷりの雨、
そして春からは夏にかけて暑く乾燥、
秋はしっかり気温が下がり。。。。


というのが本来の産地の気候ですが、
結局、暑く乾燥しなければならない時期に雨が多く
気温が高くならない、


これで本来のものより少し軟弱な作物に実ったわけなのです。


小麦に関しましては
カムット小麦はアメリカ・モンタナ州の標高の高い土地で
とれるのですが、


アメリカもご存知の方も多いかと思いますが、
雨が多く、小麦が大打撃が数年続いております。


このようなことから
農作物をシンプルに負荷をかけないで加工すれば
やはりその軟弱は隠しようがない、


パスタに関しましては
乾燥工程で単純にいつものようにかっちりと
仕上げるわけにもいかないのが現状です。


なにせ小麦のグルテンの固まる温度
70℃を超えるとグルテンが変質し

私たちが食べて身体の負担に
なるグルテン構造になってしまうため、

高温でかっちりさせれば
パスタが割れるようなこともないのですが、

アサクラパスタは65℃以下の
本乾燥は35-45℃の間の低温乾燥ですから


それができません。


ゆで上がりに少々ご不便をおかけするのは
大変ご迷惑をおかけしますが、


パスタをゆでるときには、
あくまで記載時間は目安となっています。


ちなみに私はパスタをゆでるときに
タイマーをかけたことはありません。


出来上がりをソースを作りながら
他の事をしながらでも

常に目でゆで上がりのタイミングをみています。

そろそろかなと思ったら
必ず、それより前に味見をし、

ゆで上げのタイミングを予想します。


そして最後にまた一つ噛んでみて
よしっと思ったら

ざるにとりソースにからめます。



アサクラパスタは「規定」の時間やいつも同じ「味わい」は
ないものである、


という定義をつけてもいいのかもしれません。



なぜなら、天候によって出来た農作物に
決して同じものが一つもない、というそのまんまの素材に

そして

その原材料に負荷をかけない、添加物等で味の調整をしないものだからです。


それらをご理解頂き
お料理されている皆様の勘を


時にはロットにより、違う、ということを前提に


材料と向き合って、
調理していただけたら、
本当にありがたいことと思います。


もしかしたら難しいお願いをしているのかもしれません。


しかし、
そのように一回一回の料理に、

材料に向き合うことにより、
皆様の感覚がさらに研ぎ澄まされ、

五感がよく働き、

いつもおいしい料理が作れるようになるのは間違いないと
私は思っています。



どうぞ
自然の恵みと生産者のたゆまぬ労力と汗で出来た
アサクラのアイテムを


これからも末永く、ご愛用いただけましたら
嬉しいです。


G様にもこのようなきっかけを作っていただき
心から改めて感謝申し上げます。



長文、最後までお読みいただきまして
本当にありがとうございます!


                朝倉玲子












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